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Project of Gene Protection for Children



    

伝子防御プログラム

現実に可能なこと

 小さなリスクがあるとされています。それは何百人に1人かも知れませんが、その1人になってしまう可能性が否定できません。

 その1人はどのように決まるのでしょう。
 よく言われるように、全くの運の問題なのでしょうか?


 健康な生活をしている子もそうでない人も、肥満児もサッカー少年も、お菓子ばかりの子もにんじんを食べている子も、みんな同じことになるの? と疑問はあるでしょう。

 体に関することなのに、健康状態や生活なんかは関係ないのでしょうか?
 放射線はそうした違いは関係なく、みんな同じになって、ただ待つだけですか?何かできることはないのでしょうか?

 こんな素朴な疑問が、真実への扉をたたいているのです。

健康生活の勧めではない

 ここでお断りしておくことは、このプログラムは、一般に言われるような、被ばくによるがんリスクは日常生活におけるがんリスクに比べると小さいので、生活の発がん因子(喫煙しない、大量飲酒しない、肥満にならない、運動不足にならない、減塩する、野菜不足にならないなど)を減らして健康生活を送れば、問題にしなくてもよくなる、という話とは全く異なる内容だということです。
 健康生活の勧めではなく、被ばくの影響そのもの、つまり突然変異の増加を消去することが目的です。遺伝子の突然変異の数を増やさないことが被ばく影響を”完全に”防ぐことになります。
 その後に起こることは、がんであれ病気であれ、一般に起こることと同じです。が、そこには被ばくの影響はもうありません。被ばくしなかったのと同じ状態に戻っているからです。
 

なぜそんなことが可能なのか?

 ここまでにお話したように、
「突然変異のできるペースを、遅くすることができれば、被ばく影響は帳消しにできる。」ということが分かった。

 そして後のページで述べるように、
「突然変異のできるペースは、特定の栄養成分(防御成分)の摂取量によって、遅くできる。」ということが分かった。

 これらのことから、私たちはこのプログラムの現実性を確信し、プロジェクトをスタートしました。


プログラムの特徴
 

1)突然変異を対象にしている

 このプログラムの重要なポイントは、全身レベルの突然変異の発生を抑制するということです。

 皆さんの場合の被ばく影響は、”すべて”突然変異の増加が原因です。

 このプログラムは、DNA防御機能の向上により、全身の細胞で突然変異の増加を低下させることを目的としています。これによってがんと遺伝的影響、その他の被ばくによる突然変異が原因になる可能性のある、「被ばくによるあらゆる影響」を未然に防ぐのです。

 私たちのすべての細胞では常に突然変異が増え続けているという事実から、このことが可能になりました。

 一般に言われるがん予防、免疫アップなどとは、本質的に異なるレベルの防御です。
 突然変異などDNAの損傷が被ばく影響の本質ですから、それを消去することで根本的な解決となります。また、DNAの損傷や突然変異の発生は定量的に評価することが可能です。そのために、確かに増加分を消去できたかどうかを明確に評価できるのです。

2)食事から防御成分の摂取をおこなう

 このプログラムの重要なポイントは、防御成分の摂取を毎日の食事からおこなうということです。

 遺伝子を防御する非常に優れた機能を私たちは備えています。それは確実に遺伝子を守っています。

 防御物質の働きは、食事によって大きく変わります。
 防御物質の一部は食物からそのまま摂取し、防御酵素類は食物から摂取した栄養素から合成されます。つまり、食物がすべての供給源です。これは当然です。何しろ、外部から栄養素を摂取することが生物の生命活動の本質だからです。

 栄養素に関する多くの研究データがありますが、ある栄養素をサプリメントで摂取してもあまり効果がなく、それを含む食品から摂取(食事で摂るということです!)しなければ実際に役立つ効果は期待できないというのが事実です。
 食事が一番簡単で現実的だから、この方法を取るのではありません。自然の食品から毎日少しずつ摂取し続けることが、「現実の効果を期待できる唯一の方法」だからなのです。

 まだまだ遺伝子防御能力はアップすることができるのです。


3)定量的に評価する 

 このプログラムの重要なポイントは、定量的におこなうということです。定量的とは数値で表すという意味です。成果とゴールを、目に見える形で確認しながら進めます。

 防御成分をたくさん摂りましょう、人参を食べましょう、みかんを食べましょう、ナイアシンを摂りましょう、というのは簡単です。
 しかし、それでどうなりますか?
 少し食べるかもしれません。2-3日続けるかも知れませんが、すぐに止めてしまいます。何も達成できません。
 理由は達成度、成果が分からないために、目標が見えないからです。食事ですから、おこなうことは簡単なのですが、どれだけやればいいのか、いつまでやればいいのか、どれだけ達成できたかが分からないと続きません。

 何かを継続的におこなうことは非常に大変なことです。言葉だけでは続きません。目で見える形で成果と目標が常に分かるようでないと続きません。
 体重がどれだけ減ったか、ウェストがどれだけ細くなったか、HbA1cがどれだけ下がったか、血圧がどれだけ下がったかなど、必ずはっきりとした成果が分かり目標値との距離がわからないと続きませんね。


 私たちの体の突然変異は常にあるペースで増加しつつあり、被ばくの作用はそこに上乗せされるという論理が明らかになったために、このような定量的な進め方が可能になりました。そして、私たちのテーマが突然変異の発生だからこそ、この方法が可能になるのです。体の突然変異の発生状況をかなり厳密に定量的に評価することが可能なのです。

 このプログラムでは常に効果成果を定量的に確認できるように構成されています。数値とグラフで成果と目標がはっきりとわかることが、みなさんのモチベーションを維持し、確実にゴールに導きます。

 では、詳細な内容をみてみましょう。

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