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皆さんの主な問題は、CT検査などによる「過去の被ばく」によってできた(かもしれない)突然変異、そしてそのせいで生じたリスクです。子供が背負うのはそのリスクです。 遺伝子にできた突然変異そのものは、消すことはできません。突然変異は子供の将来に何らかの深刻な遺伝子の問題を引き起こす可能性があります。つまりリスクですね。 確かに、突然変異は消えません。 それを可能にするのがこのプロジェクトです。
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招待状 これはトライアルに皆さんをお誘いするための招待状です。このプロジェクトの根拠となる生物学的なしくみのアウトラインだけをお話します。 ほんの挨拶ていどしかお話しません。うんざりして途中で×印をクリックして帰ってしまわないようにです。
それでも、一般の方が細胞や遺伝子なんかの話を聞くという意味では、少し長いかもしれません。いや、とても長いかも知れません。 しかし、 考えてみてください。 これまで、被ばくすると後は、それがもとでがんや病気になったり遺伝病が出たりしないように、祈るしかなかったのです。 それが、自分の力でなんとかできるというのですから、大変なことではありませんか? そう考えると、むしろもっとたくさんのことを知りたいとさえ思われるでしょう。 この長い話の中に散らばっている怖い単語も固い説明もあまり関心のない細胞のしくみも、みなさんの耳には心地よく響くのではないかと思います。 すべて、あなたとお子さんのプロジェクトを成功させるために必要な真実の知識です。安心してお読みください。 | ||
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皆さんの子供が受けたぐらいの被ばくの作用は、「遺伝子の突然変異ができるかも知れない」ということです。 がんは、日常生活で突然変異が増えるためにできます。 私たちの細胞では、被ばくしなくても、突然変異は増え続けていて、これが私たちの将来の病気の可能性になります。私たちの細胞には日常生活による突然変異がリスクです。 みんな、あるペースで突然変異が増えているのです。 被ばくによる突然変異は、そこに上乗せされます。そうして将来の突然変異の合計数が増え、病気の可能性が増えるのです。 結局、「日常生活でできる突然変異」と「被ばくによる突然変異」の合計が将来の病気の可能性になります。 日常生活でできても、被ばくでできても同じです。 子供は、今は突然変異は非常に少ないでしょう。そこに、これからの日常生活からの突然変異が加わり、その結果として突然変異の合計数が病気の可能性を決めます。 突然変異がいつできても、何によってできても、関係ありません。 「これから日常生活でできる分も足されて、将来の可能性になる」というのが、被ばく影響の本質なのです。 特に、子供の場合には、病気になるまでには長い人生がありますから、 被ばくによって突然変異ができてしまったかも知れない。そのせいで、確かに可能性は少し上がったかもしれません。 「被ばくによって、一時的に増えていたけれど、もとに戻した」ことになります。 言葉の上のトリックではありません。生物学のしくみなのです。 このしくみを実現する方法が、 |
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