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確率はやっかい 子供に影響が出る確率は、例えば1/100と1/1000では同じではありませんが、ゼロにならない限り、真剣な親にとってそれほど違わないかも知れません。その1人に自分の子供がならない理由がないからです。確率からは逃げられません。
被ばくの本当の問題 子供の被ばくのリスクがなくなった場合、普通にがんになるリスクはそのまま残りますが、もう気にしないでしょう。それは周りの子供もみんな同じ「仕方ない部分」として持っているからです。1/100や1/1000というのは、その上に上乗せされる確率のことなのです。 被ばく影響の確率はゼロにできない、ゼロでなければ本当に安心できない。しかし、ここで言う、確率、気になる部分、被ばくの影響というのは、「上乗せの部分」です。 これがこの問題を解く鍵です。がんリスクそのものをゼロにするという不可能な話ではなく、被ばくして生じた増加分をゼロにできればいいのです。 |
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科学でたたかう これまで被ばく影響はすべて、被ばくによる突然変異の増加だけ、リスクの増加だけで考えてきました。できてしまったものは消えません。しかし、ここでは被ばくリスクを被ばく以外の普通の日常生活でできる突然変異とともに考えます。これが本質的な違いです。そして、このことが被ばくリスクを、被ばく後に低減できる根拠となるのです。 日常生活でできる突然変異を減らすことで、結果として被ばくリスクを減らすことができるとしても、どのように日常生活の突然変異を減らすのでしょうか。 私たちにできること みなさんの体の中の話なので、私たちは直接手をくだすことはできません。私たちにできることは、科学的な事実の道案内をし、皆さんが確率と自力で戦って勝つために支援することです。 もっとも重要な私たちの仕事は、みなさんに武器を提供することです。
食生活からの栄養摂取を管理して防御機能を向上させ、リスクをどれくらい低減できたのかを示すことのできる防御効果の評価システムを提供します。 これが私たちの関与の仕方であり、科学技術を開発したり利用したりしている私たちの責任でもあるのです。 |
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